ウィーン 1日目

2002年2月28日
ウィーン行きの列車で、偶然にも同じコンパートメント(かなり狭かった・・・)に日本人女の子が二人(うち一人かわいめ)。
6人中3人が日本人、という状態。
当然日本語が飛び交う(断っとくが俺は声かけてない)。
久しぶりに普通の日本語を耳にして妙な安心感を覚えてしまう俺。

でも話し掛ける一歩手前で我慢。
・・・「一人旅」というものをヴェネツィアで考える一件があって、どうしてもスッキリできてなかったので。

それは一人の日本人との会話。
一件目の宿をやめて駅前に戻る道(駅でちょっと声かけられた男)だった。

お互いに宿を探してる、ということは駅で知ってた。
で、駅方面に向かう俺に、二人でダブルの部屋をとらんか、と持ちかけてきた。
確かにちょっと安くあがる。
んで、そういうことは結構バックパッカーの間ではアリらしい。
んで、一緒に飲んだり情報交換するらしい。

「一緒に飲んだり情報交換」!・・・ハッキリ言って笑わせる。
なんで外国に言ってまで日本人どうし、しかも初対面の人間とつるむねん。
日本にいる時にそんなことするか?あほらし。

・・・と思ったのだ。
でも「日本人だから」というだけで確かにつるむ理由になり得ることもヴェネツィアを発つ日にようやく分かってきた。
日本語に飢えてる自分に気付いたり。


まあでも初対面の女の子と話すのは基本的に苦手(ということにしとこう)なのでやっぱり声かけず。

で、ウィーン着。
西駅に向かうつもりが、地下鉄の表示無し。
ん?と迷う。
駅をうろうろしてると前日の女の子二人も椅子に座って本を開いてる。
ついに声をかけてしまう俺。負けた。

彼女達も西駅に向かうつもりが分からないらしい。
ということで一緒にバスで西駅へ。
切符も買わずにさっさと乗車する彼女達(切符は先に買わなければならない)。
でキセル。
・・・かなり逞しい。なんなんだろ?ちょっと圧倒された。

縁があれば、とさようなら。
日本語ちょっと話して俺も回復。

駅のインフォメーションへ向かう・・・と声かけられる。
またかよ・・・と思いつつ「宿探しか?」に「イエス」と答える俺。
かなり強引、というか熱心にセールスしてくる(しかも日本語まざり)。
自分はペンションを経営してる。きれいな部屋だ。大きい部屋だ。駅から近い。と。

怪しさ爆発・・・と思ったが値段は?と聞くといくら出せるか?と逆に聞かれる。
カマをかけて40ユーロ、というと45ユーロなら良い、とのこと。
朝も早かったし、嫌ならまた探せばいいや、と思ってついていくことに。

いろいろ日本語で話してくる。
聞くと埼玉の方にいたとかなんとか。
で、部屋は静かだし、実際に極めて綺麗。大きい。ベッド3つ(おいおい)。冷蔵庫もドライヤーもあるし3つ星クラス。旅を通して一番だった。
3泊分のお金を先払い。即決。

おやじが出ていってから(また駅に行くと言ってた)シャワーを浴びる。
で、すっきりして出てくると・・・マスターキー忘れて行ってることに気付く。
おっさーん、大丈夫なのか?
なんて好感度の高いおやじなんだ。疑って悪かった。
Gastehaus Franz Schubert(ふざけた名前だ・・・)。
一応宣伝。メールで予約も出来るとのこと。

急いで身支度して駅に向かう・・・がいない。
宿におやじの携帯番号取りに戻ると、いた。
他の客連れて困ってた。
カギの束を渡して散策へ。

とりあえずガスタンク改造建築へ。
微妙。というか1階から3階のショッピングモールしか行けなかった。
それより上階は住宅だから仕方ないといえば仕方ないが。
でもモールの中にスーパーが入ってて妙にリアルな生活感があった。

でファンデルトワッサーハウス、クンストハウスへ。
ファンデルトワッサー・・・偉大というかなんというか・・・岡本太郎を思い出した。
本気でやっちゃうかよ、的なエネルギー。

それからシュテファン寺院。中に人が少なくて神々しさが際立つ。良い。

一日目からかなり動きまくり。

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