パリ 3日目

2002年3月6日
朝起きて近くのカフェで朝ご飯。
クロワッサンとコーヒーで2ユーロ。安い。

で、開館時間ちょっと前にルーブル到着。
カルトミュゼなるフリーパスがあるので団体入り口から入る。

パンフレット見ても広すぎてどこから行くべきか迷ってしまう。
まあフラフラ行けばいっか、ということでドノン翼へ。
・・・広すぎ。

で、サモトラケのニケに遭遇。
・・・感動。あれはすごい。引き込まれる。
・・・惚れました。まじで。
展示ホールを歩いてると奥の階段の踊り場にだんだんその姿を現わす・・・見せ方も最高。
凛とした空気をまとってて、ただただひたすら美しい。
みとれてしまった。
・・・どうしても写真が撮りたくなって、何枚も撮ってしまう。

旅を通して、寺院や美術館の中で写真を撮ったのはこの場所だけ。
写真を撮って、それで満足してしまうのが俺は嫌。
そこの空気、そこで感じられるものを捕らえるのに集中したいのだ。
でも、あの像だけはどうしても撮りたくなって・・・。
俺の中ではもうニケ「様」。

ヴィーナス、モナリザ、その他もろもろ(多すぎ)・・・すげえええええ。有名どころいっぱい。
さすがルーブル。

でもニケ像ほど「くる」ものは他には無かった。
・・・まあそれで良し。
名作って言われてても自分が良いと思えなければそれまで。
観る目がないのかもしれんけど。

しかしやっぱり絵画より彫刻に魅力を感じてしまう。
3Dの物体の持つ強さや存在感・・・良いね。

そういうところでやっぱり建築的なのかもしれん。
形ある「モノ」を創る仕事じゃないと嫌なのだ。

昼すぎ、チュイルリー公園でひと休み。
池の周りのベンチに座ってパンを買い食い。
・・・ほとんどのカモがつがいで行動してることに気付いて彼女さんのことを想う俺・・・ヘン?ヘンかも。
でも微笑ましい&うらやましい。

再び入館してリシュリュー翼へ。
歩きまくってるのでちょっと疲労感。
で、中の彫刻の庭(?)みたいなとこで休んでると日本人の女の子二人。
カメラを渡して「入ってる(怒)?」
カメラを受け取って「・・・」
「入ってるって聞いてるの(怒)」
「・・・はーい(パチリ)」
その後、片方の子がかなりイラつきながら何か話す。
もう一人は遅れて階段登るときに声を出さずにポツリと「すいません」(口の動きで分かってしまった)。
で、その子と目が合った。

なーんかね。
姉妹ではなさそうな感じだったから、友達同士で旅行だったんだろうな、と思う。
いろんなところでペースが合わなかったりして、あんな状態になったんだろうな、と思う。
あんな状態で何を見たって心に残らないだろうな、と思う。
・・・ヨーロッパまで行っといて・・・正直かわいそうだった。

と言いつつも、俺も疲れてて不感症ぎみになりつつあったので結局半分くらいしか見てない。
でも最後にニケ様をもう一度眺めて帰る。
まあ他の作品はまたいつか、ね。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索